SNSの投稿を考えて、出す
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セラピストのためのAI活用法
頼み方より、渡す情報。
AIに何か頼んでみて「なんか微妙だな」と感じたこと、ありませんか。その原因は、あなたの頼み方が下手だからではありません。AIが、あなたの院のことも、お客さんのことも、あなたの施術の考え方も、何も知らないからです。今日は、AIに渡す“食材”の話と、その食材を貯めておく場所の話をします。
| 時間 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 18:00 | 導入「AI、何に使っていますか?」「微妙だったことは?」 | 5分 |
| 18:05 | 第1章・第2章 AIは新人/頼み方と食材 | 11分 |
| 18:16 | 第3章・第4章 私のAIの使い方9つ/全部の根っこ | 11分 |
| 18:27 | 第5章・第6章 Obsidian/セラピストの食材リスト | 8分 |
| 18:35 | 実演・ワーク | 7分 |
| 18:42 | AIを使うときに気をつけること・宿題・結論 | 8分 |
| 18:50 | 質疑応答 | 10分 |
迷ったらここに戻る
AIの出来は「どう頼むか(プロンプト)」より「何を渡すか(コンテキスト)」で大きく変わります。
AIが賢くないからではなく、あなたの院のことを教わっていないから、ありきたりな答えになります。
食材は毎日の施術と発信の中にあります。消える前に、AIが読める場所に貯めておきます。
目安 5分会場に聞く
AI、何に使っていますか?
当てはまるところで手を挙げてください。
頼んでみて「なんか微妙…」だったこと、ありませんか?
画像でも、文章でも、言っていることでも。こんな感じのものです。
画像はきれいなのに、よく見ると手や文字が崩れている。
ないお店、違う住所、開けないURLを、それらしく出してくる。
「肩こりの原因はさまざまです」。間違ってはいないけど、あなたの院の話ではない。
よそよそしい。こんな言い方、お客さんにしたことがない。
「劇的に改善!」「必ず楽になります!」。そのまま出したら危ない。
院のこと、お客さんのこと、チャットを開くたびに一から話している。
この「微妙」の正体は、第2章で答え合わせをします。その前に、AIがどういう存在なのかを話させてください。
隣の人と30秒だけ「AIで微妙だったこと」を話してもらう。まだ使ったことがない人は「AIにやってほしいこと」でOK。
目安 4分
AIは、知識がとても多く、文章を書くのも速い。例えるなら、よその院で経験を積んだ、腕のいい新人スタッフです。入ったばかりなので、あなたの院のことはまだ何も知りません。
AIの答えが微妙なとき、多くは賢くないからではなく、教わっていないからです。
入ったばかりの新人に、何も説明せず「いい感じのブログ書いといて」と頼む院長はいませんよね。AIには、それを毎日やってしまっているんです。
目安 7分導入の答え合わせ
AIの話でよく出てくる2つの言葉を、料理に置きかえます。
何を、誰に向けて、どんな形で作ってほしいか。AIへの「お願いの文章」のことです。
院の情報、お客さんの様子、あなたの考え方、過去に書いた文章。AIが本来知らないことを、先に渡しておく情報のことです。
頼み方は、慣れればだれでもある程度うまくなります。差がつくのは冷蔵庫の中身のほうです。
間違ってはいません。でも、どこの院が出しても同じ文章です。
頼み方はほぼ同じ。変わったのは、渡した食材だけです。
※出力は例です。AIの答えは毎回少しずつ変わります。当日は、その場で実際に比べます。
| 要素 | 意味 | セラピストの例 |
|---|---|---|
| 役割 | AIに、どんな立場で答えてほしいか | 整体院のブログを書くライターとして |
| 目的 | 何を作ってほしいか | 肩こりに悩む人向けに、インスタの投稿を1本 |
| 背景 | なぜ必要か、どんな状況か | 新しく来てくれる人に、院の考え方を知ってほしい |
| 条件 | 守ってほしい決まり | 300字くらい。「治る」は使わない。専門用語なし |
| 微妙あるある | 正体 | 足す食材・やること |
|---|---|---|
| どこの院でも言える | 院とお客さんの情報がない | 院の特徴、今日の実例を渡す |
| 自分の口調じゃない | あなたの話し方を知らない | 過去に書いた投稿や、話し方のメモを渡す |
| 褒めすぎ・盛りすぎ | 何を言ってはいけないか知らない | 「治ると言わない」など、自分のルールを渡す |
| 毎回、同じ説明をしている | AIは前の会話を覚えていないことが多い | 説明を1か所に書いておき、毎回それを渡す |
| 自信満々に、間違える | 正しい情報を持たないまま答えている | 正しい住所や数字を渡す。「確認してから答えて」と頼む |
| 手の指が6本ある | これは今のAIの苦手なところ | 食材では直らないこともある。人の目で見てから使う |
指6本だけは、食材を渡しても直らないことがあります。そこは正直に。だから最後は、自分の目で見る。
目安 8分はかぜ整体院の実例
一宮市で肩こり・頭痛専門の整体院をやりながら、実際に使っているものです。「毎日動いている」「作っている途中」も、そのまま書いています。
膝のセミナー資料(スライド38枚+配布資料3枚)を、ノートに貯めた学びから作りました。今日のこの資料も、AIと一緒に作っています。
これは「AIで予約が増えた」という話ではありません。変わったのは、1本20〜30分かかっていた作業が、ボタン1つになったこと、忙しくても続くようになったことです。
全部を真似しなくて大丈夫です。この中で「これは自分もやりたい」を1つだけ、心の中で選んでおいてください。後のワークで使います。
目安 3分
どれも、AIが特別に賢いから動いているわけではありません。私の情報が貯まっているから動いています。
※2026年9月14日時点で、実際のファイルを数えた数です。
| 使い道 | AIに渡している食材 |
|---|---|
| 発信・ブログ | 院の正しい情報、お客さんの声、過去の投稿、口調とNGのルール |
| ホームページ | 症状ごとの考え方、住所・営業時間などの正しい情報 |
| AI秘書 | やることリスト、毎日の日報 |
| 施術の相談・施術記録 | 臨床の資料、毎回の見立てと変化のメモ |
| 復習・壁打ち | セミナーや講義の要約、自分の院の数字 |
食材が貯まっていないと、毎回ゼロから新人に説明し直すことになります。貯まっていれば「あれ読んでおいて」の一言で済みます。
目安 5分
Obsidian(オブシディアン)は、ひとことで言えばメモ帳のアプリです。ほかのメモとちがうのは、メモが置かれる場所です。
メモは、あなたのパソコンの中に、ただの文字のファイルとして残ります。ネットにつながっていなくても読めます。
パソコンの中の文字ファイルなので、AIとつなぐと、貯めたメモ全部を食材にできます(つなぎ方は次回)。
「肩こり」のメモと「頭痛」のメモをリンクでつなぐ。つながりは図にして眺められます。
登録なしで、無料で使えます。スマホとの同期などは有料のオプションもあります。
| 貯める場所 | あとで探す | AIに渡す | 残る安心 |
|---|---|---|---|
| 頭の中 | 忘れる | 毎回しゃべる | 残らない |
| 紙のノート・カルテ | めくって探す | 打ち直しが要る | なくすと終わり |
| スマホのメモ・LINEの自分用トーク | 検索できる | 1つずつコピーして貼る | アプリしだい |
| Obsidian | 検索・リンクで探せる | まとめて読ませられる(次回) | 自分のパソコンに残る |
きれいに整理しなくて大丈夫です。文字は容量をほとんど使いません。使うときに、AIが必要なものを探してくれます。まずは入れることが先です。
人は忘れます。でもメモは忘れません。だから「第2の脳」と呼ばれています。
目安 3分
食材は、特別に用意するものではありません。毎日の仕事の中に、もうあります。
書くのが苦手なら、しゃべって入れる(音声入力)で大丈夫です。施術のあと、1分だけ話してメモにします。
目安 4分画面を見てください
第2章のお願いを、その場でAIに2回投げて、答えを並べます。
フォルダの並びと、施術メモの書き方だけ見せます。お客さんの情報は映しません。
第6章の3行をAIに渡して、投稿の下書きにします。
目安 3分書いて持ち帰る
第3章で選んだ「1つ目」について、3つだけ書いてみてください。書いた内容はまとめてコピーできます。
Cで「頭の中」「どこにもない」を選んだものが、今日から貯める食材です。
目安 5分質問をいただいた項目
「初心者のセラピストが気をつけたほうがいいことは?」という質問をいただきました。私が一番大事にしているのは、最初の2つです。
根拠がはっきりしないことは、言い切らない。言うなら「〜かもしれません」「〜という考え方もあります」にします。
特に、体や健康の発信は、事実がないものは出さない。出すなら必ず確認してから。これを自分のルールにして、AIにも毎回伝えます。
AIはそれらしい数字や理由を、自信満々に作ることがあります。「治る」「必ず良くなる」のような言い切りは、お客さんの信頼を失うだけでなく、広告のルールにも関わります。
セミナーの資料や、ほかの先生の記事を読み込ませて発信に使うとき、AIは元の文章に近いまま書いてしまうことがあります。
借りていいのは考え方まで。言い回しや例え話は、自分の院の実例で作り直す。これをルールとして書いて、AIに指示しておくのが大事です。
名前、電話番号、顔のわかる写真は入れません。「40代・事務職・Aさん」くらいにします。
サービスによっては、入力した内容がAIの改善に使われる設定があります。使う前に設定画面を一度見ておきます。
AIは「今日が何日か」「もう終わったイベントか」を知らないことがあります。出す前に、自分の目で確認します。
指の数、文字の崩れ、変なものが写りこんでいないか。チェックがOKでも、画像そのものは見てから出します。
一度「やめて」と言っても、次の会話では忘れていることがあります。守ってほしいことはメモにして、毎回渡します。これも食材です。
AIは下書き係です。お客さんに届く言葉には、最後に自分が責任を持ちます。読み返してから出します。
1と2のルール文は、コピーしてそのまま使ってください。Obsidianに「AIへのルール」というメモを1つ作って、そこに貼っておくのがおすすめです。
3行で持ち帰る
Obsidianは、貯めるだけではまだ力を出しません。AIとつなぐと、貯めた食材を読みにいって、投稿やブログを作る、資料をまとめる、決まった時間に自動で動かす、といったことができるようになります。今日の箱に、次回は手をつけます。
この資料の情報の元